2024年3月4日-8日にオーストラリア・パースで開催されたAPAIE 2024(Asia-Pacific Association for International Education Conference)において、IUEP EU-Japan のプラットフォーム構築事業の一環として、 “Challenges in Implementing Joint Degree Programs Across Continents”と題した45分のセッションを設けた。7日早朝に行われた当日のセッションでは、東京外国語大学の歴史と公共圏を鍵概念として日欧相互理解を深める国際人材育成プログラム(HIPS)、慶應義塾大学のJapan-EU 高度ロボティクスマスタプログラム(JEMARO)ならびにプラットフォーム構築事業を通じて得られた知見や成果を報告した。当セッションの司会進行は本学理工学研究科小尾晋之介教授が務め、HIPSの東京外国語大学副学長篠原琢教授並びに JEMARO のパートナー大学のローカルコーディネーターである Vincent Fremont 教授(フランス・エコールサントラルナント、Centrale Nantes)がそれぞれのコンソーシアムの状況について発表した。
二つのコンソーシアムの発表に先立ち、JD プログラムの設置と質認証に関わる日欧のこれまでの検討の道筋を紹介し、国際共同学位プログラムを実施する際の参考点を紹介した。会場には各国からの参加者40名ほどが足を運び、発表後の質疑応答ではJDの持つ意味や導入に際しての諸問題に関する質問が寄せられ、活発な議論が行われた。